ヴィクトリアマイルの雪辱は晴らせるのか？！メンバー最速タイの末脚“ミアネーロ”に注目！

レースの構図：秋の古馬牝馬G1戦線を占う重要なステップレース。

このレースは従来のマーメイドステークスから名称と開催場所を変更し、東京競馬場での開催となった新たな重賞。

出走予定馬には、セキトバイースト、ラヴェル、フィールシンパシーなどの実績馬から、カニキュルなどの上昇気配を見せる馬まで、バラエティに富んだ顔ぶれが揃っている。

ハンデ戦という性質上、軽ハンデを背負う馬の台頭も期待され、波乱含みのレースとなる可能性が高い。

注目馬：ミアネーロ(牝4歳)

～右前肢跛行による出走取消を乗り越えて、仕切り直しを狙う本命候補～

● ３歳時にフラワーカップを制し、紫苑ステークスでは２着と好成績を残している実力馬。

しかし、ターコイズステークス、中山牝馬ステークスと直近２戦はスタートが決まらず連続８着と不本意な結果に

前走のヴィクトリアマイルは右前肢ハ行で出走取り消しとなったが、その後は放牧を挟んで順調に回復。

メンバー最速タイの末脚を繰り出す能力を持っており、発馬さえ決まれば高いパフォーマンスを発揮できる馬。

また、日本騎乗ラストのディー騎手はこれまで脚を余らせない騎乗に徹している。

早仕掛けになることは有れど、末脚がある馬ならしっかり脚を伸ばす騎乗が出来る。

これまで脚を余して負けてきたこの馬とのコンビには期待が持てる。

展開予想：全体的にはスロー寄りの展開が予想され、最後は各馬の切れ味が問われるレース。

カニキュルやラヴァンダが逃げ候補として想定される。

両馬ともスローペースに持ち込みたい意向があり、東京１８００メートルらしい切れ味勝負になる可能性が高い。

ミアネーロは発馬次第で展開が大きく変わり、スタートが決まれば中団からの競馬になると予想されるが、出遅れた場合は後方からの競馬を強いられる。

ただし、東京競馬場の広いコースは末脚を活かせる舞台であり、スタートさえ五分に出られれば好位置を取れる可能性がある。

■ 1週前追い切り評価（5月28日）

美浦Ｗ 重 82.1 66.4 51.4 36.8 11.6（強め）

評価：B＋（良い）

３頭併せの真ん中で気合いを乗せての追い切りだが、少し反応が鈍く重さ感じる。切れる脚は確実にある。

結論

◎本命：ミアネーロ

　→ 発馬さえ決まれば、その末脚の破壊力で勝ち負けに絡む力は十分にある。

○対抗：セキトバイースト

　→ 好位から抜け出す競馬ができれば勝ち負けに絡む可能性が高い。

穴候補：タガノエルピーダ

　→ スタート脚が良く、枠を選ばず好位を取れる。

なお、各馬の仕上がり状態は勝敗を分ける重要な要素となる。最終追い切り診断にも注目していただきたい。